● 舞台背景 ●

騎士やら勇者やらが、剣一本で魔王や悪の帝国と戦ったりした
ファンタジックな冒険物語も、今や遠い昔のこと。

もうただの埋立地にされてしまった中世のダンジョンで、
近世に捨てられた魔法兵器から色々なものが漏れ出し、
現代になって溜まり澱んで心霊現象の巣となって、 ついには人魂が飛び回り兵器の残骸が動き出すまでになってしまった。

そんな危険ゴミの処理に、これまた中世以来の伝統芸能と化したマジックユーザー、
その技を復興した兄妹が向かうのでした。



● キャラクター ●

・リオン
兄さんのほう。飛行系マジックユーザー、「レグルス」に分類される。
"腕は悪くない"程度の鍛冶職人でもある。本人はそちらが本職と言いたいらしい。
極端に良くも悪くもない性格とその主張から、「エンチャンター」と呼ばれることもある。
こいつが魔剣・名刀を作り出す鍛冶屋に憧れて、伝説上の技術を研究したところから
だいたい全てが始まった。彼はただ職人の人間国宝になりたかっただけなんだ。
けど掘り起こしたのは"レベル上げ"の技術だった。


・リゼット
妹のほう。兄と同じく飛行系マジックユーザー、「レグルス」。
色々な意味でやりこみ派。無意味にポーション99個溜め込んだりするタイプ。
こいつが兄の研究を面白がって発展させた、というか巻き込んでアホみたいにレベル上げまくった張本人。
世が世ならば勇者一行の後列にいたかも知れない、とは兄の弁。
人型のシールドという妙なものを使い始めたため、「ドールマスター」呼ばわりされることもある。



● 用語 ●

- レグルス -

腕の立つマジックユーザーが戦場の王だったのは過去の栄光。
産業革命も世界大戦も経験したこの世界の戦場で飛び交う銃弾に耐えかねて、
空に活路を見出したマジックユーザーの一種。
彼らは気合をいれて、鳥たちの王という意味のレグルスを名乗った。

飛ぶだけで力の大半を使うというハンデを負いながらも、気球を叩き落したりして一瞬だけ活躍したが
すぐにプロペラ飛行機との競争になり、それがマシンガンを積んできたところで
地対空・空対空双方の弾幕によって空から追い出された。時代の仇花クラス。


- シールド -

ダメージを軽減・吸収するためのバリア的なものの総称。普通は。
形は一応自由だが、プレイヤーキャラの兄妹のそれは珍しい人型の上やたら硬く、
弾を撃ったり殴ったりもしてくる変な新技術。
おまけに洗濯物を干したり荷物運びに使ってるので、召喚物や魔法生物とよく間違われる。